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2017年04月18日

『芸能人になりたかった』夢につけこまれた読者モデルのこれが現実

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 新年度が始まる春から新緑の季節は、夢に近づくための一歩を踏み出そうと何かを始める人が多いシーズンだ。一方、希望にあふれた若者の、とくに女性の憧れにつけ込み、何もかもを搾り取ることでビジネスを成り立たせている人たちがいる。かつて芸能人になりたかったある女性はいま、借金に追われ意に沿わぬ仕事を続けている。彼女がなぜ、夢破れて苦しい毎日を過ごさねばならなくなったのか、ライターの森鷹久氏がレポートする。

 * * *
 AV(アダルトビデオ)への強制出演問題や、元タレントや元アイドルといった肩書きの女性たちがAVに出演しニュースになるなど、女性と性産業に関する話題が尽きない。もちろん、後者に関しては本人の同意や意思によるものだろうから、問題視する声は聞かれない。ただし、元タレントや元アイドルがAVに出演することが半ば”当たり前”のようになってくると、そこに別の弊害も生まれているようだ。

 越田仁美さん(仮名)は現在24歳。幼い頃から芸能人になる夢を持ち、地元・関西では、フリーペーパーの読者モデルを務めた実績もある。転機が訪れたのは友人らとの旅行で訪れた渋谷で、編集者にスカウトされたことだった。慎重な性格の仁美さんは、写真は撮らせたものの、自身の住所や連絡先を編集者に教えることはなかった。

「新創刊される雑誌のファッションスナップだということで声をかけられました。怪しさもありましたが、見覚えのある読者モデルがそばに立っていて、あの子も新雑誌でモデルをやるんだと説明されて…」

 二カ月後に新創刊された雑誌「X」に自身のスナップが本当に掲載されているのを知り喜んだ仁美さんだが、同時に後悔もした。あの時積極的に自身を売り込んでおけば、もっと夢に近づけていたのではないか…。

「X編集部にお礼の手紙を送り、雑誌の専属モデルになりたいと写真や経歴書を送りました。Xのプロデューサーを名乗る男から電話がかかってきたのは、手紙を出してからほんの二〜三日後だったと思います」

 雑誌Xのプロデューサーを自称するYは、開口一番「君は一次審査を通過した」と告げ、二次面接のために東京に来るよう勧めたという。

「19歳だったので、私が未成年だということで母親の同伴もYは求めてきました。母親は怪しんでいましたが、実際に販売までされている雑誌ということで、最終的には理解してくれたのです」

 Yによる二次面接は、都内のカフェでおよそ一時間にわたって行われた。お母さんは心配かもしれないが私に任せて欲しい、私は芸能界にも太いパイプがある…そして最後に事務所登録時にかかる費用についてYは説明を始めた。

「宣伝写真の撮影料や登録料など、全部で12万くらいかかると説明されました。母は、お金がかかるなんておかしいと言いましたが、写真代だししかたがないと感じて…」

 登録するために撮影などでお金がかかるという説明は、悪徳な芸能事務所が使ういつもの手口に過ぎない。まともな芸能事務所は、契約した人に金と手間をかけ育て上げ、メディアに露出させることでビジネスとして成立させる。金を出すべきはどんな場合でも事務所側であり、所属タレントやモデル側が金を出す理由は一つもないのだ。訝しむ母の表情を察したのだろうか、Yは次のような提案を持ちかけてきたという。

「Yは“慈善事業”をやってるんじゃないと、強い口調で言ったんです。私にはまだ才能の芽も出ていないし、必要な努力をしないとダメだと。実際、他の芸能事務所に履歴書を送っても落とされていたので、Yのいうことは信憑性があると感じたのです」

 その後、母親をなんとか説得し50万円を借りて上京。登録費などを支払い、日中はアパレル店でのアルバイトを、夜は親に内緒でキャバクラで働いた。雑誌のスナップや、メイク特集の撮影にも何度か呼ばれたが、扱いは極めて小さいもので、事務所に所属したからといって目立った待遇の変化はなかった。ある日、Yから呼び出された仁美さんは、思い切って不満をぶつけたが、返ってきたのはYの驚くべき要求だった。

「Yは私が不満をいうと“俺の彼女になればもっと雑誌に出せる”といってきたんです。ビックリしましたが、数日後には肉体関係を持ってしまいました…」

 もし、関係を断ったら、少ない芸能人の仕事もなくなってしまうかもしれない。自分の仕事を増やしたい思いもあるにはあったが、やっとつかんだ憧れの仕事を失うかもしれない恐怖にも襲われ、ほかの選択肢はないように仁美さんは思ってしまった。

 それからは、Yの要求は目に見えてエスカレートした。深夜に家に押しかけられ相手をするよう求められたり、金を無心してくることもあった。それでも、自身の夢を叶えてくれるのはYしかいない、そう思った仁美さんは要求に応えていった。そして、気づけばYにとって都合がよい、いいなりともいえる存在になっていた。

「肉体関係を持って以降、雑誌での扱いは格段に良くなりました。Yとも“彼氏と彼女”という良好な関係を続けられていると感じ、私の夢についてもよく相談に乗ってくれていました」

 しかしやはりYは信頼に値する男ではなかった。すでに登録料と撮影料を払わせることに成功していたYは、今度は仁美さんに“レッスンの受講”を勧めてきた。

「いろいろあって、私が母親と疎遠になり、あまり連絡をとらなくなっていたことを何度も確認してきたと思うと、数十万円もするレッスンの受講を再度勧めてきたんです。雑誌の表紙を務めるには、ポージングなどの勉強が絶対に必要だと迫ってきて…」

 業界では有名な先生の講座があるから、Yが窓口になって特別に受講できるというのだ。受講料は、講師の先生やレッスンを開講しているスクールではなく、Yに支払うという条件だった。

 当時のことを、仁美さんはすでに”並みの読者モデル”になれたと勘違いしていたと振り返った。Yは肉体関係を持っているが故の男女間の微妙な心情の変化を巧みに利用し“俺の彼女なんだから、最高のレッスンを受けて一流のモデルになれ”と熱心にすすめてきた。

「150万円近くを借金してYに支払いましたが、レッスンがあったのは最初の数回だけで中身のないものでした。仕事が増えるわけでもないのにプライベートでは相変わらず肉体関係が続いており、さらに、財布を落としたとか、新規事業で損失が出て会社が危ないなど言われる度に、数万円から数十万をYに渡しました」

 結局、レッスン代名目の金も含め、Yに500万近くを支払ってしまった仁美さん。最初の150万はどうにか返済できたが、残りの返済のためには仕事を変えざるをえず、風俗で働くしか道はなかった。仁美さんが風俗で働き出してからすぐ、Yとの距離は急に広がった。仁美さんに「騙されているという認識はなかったのか」と尋ねた。

「肉体関係を持った直後くらいから、たぶん騙されているなという気持ちはありました。でも、私には夢があって、実現のためにはYについていくしかないという気持ちも心の中にあった。逆に言えば、叶わぬ夢を持った私を認めてくれるのが、Yしかいなかったんです。芸能人が性接待を行うのはいくらか常識で、風俗で働くこともあるという間違った認識もあったでしょう。今考えれば馬鹿馬鹿しい話ですが、若くて現実を知らなかった私もいけなかったのだと思います」

 そもそも、芸能人にとって、性接待や風俗で働くのはよくあること。なぜ、仁美さんがそんな誤った思い込みをするようになったのか。ひょっとしたら、元アイドルやタレントがAVデビューしたと告げるニュースの多さが、そんな勘違いを生む土壌を生んだのではないか。もしそうなのだとしたら、お茶の間で知られた人がポルノデビューしたと子どもの目にも入ってしまう現在のニュースの報じ方は、問題があると言わざるを得ない。

 結局、仁美さんは夢をあきらめ、借金を返すために今も風俗で働いている。登録料、撮影料、レッスン料など様々な名目で仁美さんから多額の金銭を受け取ったYには、もう連絡をとっていないし、向こうから連絡が来ることもない。芸能人になりたいという夢も、すでに過去のものだ。

 後日、仁美さんから筆者の元に電話がかかってきた。なんと、仁美さんの夢を利用したYが、新雑誌を作ると吹聴し、モデルにならないかと新たに女性に声をかけているというのだ。仁美さんの声は怒りに震えていたが、力強かった。

「同じような被害者が出ないように、私が経験したことはなんでもお話しします。私への行為については諦めもつくが、若い女性たちがまたYの喰い物にされるようなことは、決して許しません」

 モデルになりたい、タレントになりたいといった夢を見るのは悪くない。だが、夢見る他人の隙に入り込み、悪事を働こうとする者が必ずいる。彼らは人の夢を踏み台にし、けしかけ、家族や友人たちと疎遠になるように仕向ける。そして、いま求められていることは、自分の夢を叶えることにつながらないかもしれないと気づきながら従ってしまう。冷静だったら陥らない奇妙な判断をしてしまうのは、金も人間関係も吸い取れるだけ吸い尽くす、カルト的な手法によって精神的に閉じ込められた状態になるからだ。

 被害者が一人でも減るように、悪質な手口の存在が少しでも広まり、身を守る手助けのひとつになればと思う。
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12939907/


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posted by makoto at 22:00 | Comment(0) | 芸能ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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